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本物のフェアトレード製品の選び方5つの基準と見分け方

近年、「フェアトレード」という言葉を耳にする機会が増えてきました。コーヒーやチョコレート、衣料品など、さまざまな商品にフェアトレードのラベルが付いているのを見かけることがあります。しかし、本当に「フェアトレード」と呼べる製品とはどのようなものなのでしょうか?

フェアトレードとは、生産者が人間らしく暮らし、より良い暮らしを目指すため、正当な価格で作られたものを売り買いすることです。途上国の生産者に適正な対価を支払い、持続可能な生産活動を支援する取り組みなのです。

しかし、すべての「フェアトレード」と表示された商品が同じ基準で作られているわけではありません。本物のフェアトレード製品を見分けるためには、いくつかの重要な基準を知っておく必要があります。

目次

フェアトレードとは?基本的な考え方

フェアトレードは、単なる慈善活動ではありません。生産者と消費者が直接つながることによって、生産者が公正な価格で製品を売ることができ、適切な生活水準を保つことができるというコンセプトに基づいています。

私たちの身の回りにあるモノの多くは、たくさんの国や人の手を渡って日本に届いています。例えば、Tシャツなどの綿製品は、畑で綿を栽培・収穫し、工場で糸にして、布にし、色を染め、縫製という工程を経てようやく1つの製品が出来上がります。

フェアトレードマークとコーヒー豆

しかし、その裏側には、十分に生活することができない賃金で働き、貧困に苦しむ途上国の生産者たちがいます。その中には、児童労働者として働き、教育を受ける機会を奪われている子どもが多くいます。

フェアトレードの基準には、労働者に適正な賃金が支払われることや、労働環境の改善、自然環境への配慮、地域の社会・福祉への貢献などが含まれ、「子どもの権利の保護」および「児童労働の撤廃」も盛り込まれています。

フェアトレード製品の3つの種類を知ろう

「ラベルがついてるものがフェアトレードなの?」とか「ラベルはついてないけどフェアトレードって書かれてる」という疑問を持たれた方も多いはず。実は、「フェアトレード」と言っても、いくつか種類があります。日本に多いフェアトレードは大きく3つに分類できます。

1. 国際フェアトレード認証ラベル(Fairtrade International)

消費者にとって、フェアトレードであるかどうかを見分けやすいのが、Fairtrade Internationalのフェアトレード認証ラベルです。これは製品に対する認証で、その製品が国際フェアトレード基準を遵守していることを証明するものです。

第三者機関による定期監査を実施しており、最も信頼性の高いフェアトレード認証と言えるでしょう。コーヒーやチョコレート、バナナなど多くの農産物に対して適用されています。

国際フェアトレード認証ラベルと認証製品の例

2. フェアトレード団体(FTO)マーク

団体に対するフェアトレード認定です。World Fair Trade Organization(WFTO)などの国際的な認証団体によって行われます。団体の広報物へのマーク掲載はOKですが、製品へのラベル掲載には別途認証取得が必要です。

手工芸品や衣料品など、幅広い製品範囲に対して適用されるのが特徴です。これらの団体は、製品の生産から販売までの流通過程全体を監視し、基準が遵守されていることを保証します。

3. その他のフェアトレード

各企業や団体が独自に基準を設定しているフェアトレードです。生産者と直接取引することが多く、日本に多いのが特徴です。独自の基準で運営されているため、その信頼性は企業や団体の透明性や取り組みの内容によって異なります。

本物のフェアトレード製品を見分ける5つの基準

フェアトレード製品と一言で言っても、その品質や信頼性はさまざまです。本物のフェアトレード製品を見分けるための5つの重要な基準をご紹介します。

1. 信頼できる認証ラベルの確認

最も確実な方法は、国際的に認められた認証ラベルを確認することです。Fairtrade Internationalのラベルは、厳格な基準と第三者機関による監査を経て付与されるものであり、高い信頼性があります。

ただし、認証ラベルがないからといって必ずしもフェアトレードでないというわけではありません。小規模な生産者団体や企業の中には、認証取得のコストが負担になるケースもあります。

2. 透明性の高さをチェック

本物のフェアトレード製品を扱う企業や団体は、その取引過程や生産者への還元について透明性を持って情報を公開しています。製品の原産地や生産者の情報、どのように適正価格が決定されているかなどが明確に示されているかをチェックしましょう。

フェアトレード製品の透明性を示す生産者情報

デジタル技術を活用したトレーサビリティシステムを導入し、消費者が購入した製品の生産地や生産者に関する情報にアクセスできるようにしている企業も増えています。これにより、消費者と生産者の間の心理的距離を縮め、より意識的な消費行動を促進しています。

3. 価格設定の妥当性

フェアトレード製品は、生産者に適正な対価を支払うため、一般的な製品よりもやや高めの価格設定になることがあります。しかし、あまりにも一般的な市場価格と変わらない場合や、逆に非常に高額な場合は、本当に適正な対価が生産者に支払われているのか疑問を持つ必要があります。

価格の内訳や、生産者への還元率などが公開されているかどうかも重要なポイントです。

4. 持続可能な生産方法への取り組み

本物のフェアトレードは、単に適正価格で取引するだけでなく、持続可能な生産方法を推進しています。有機栽培や環境に配慮した生産方法を採用しているかどうかも、フェアトレード製品を選ぶ際の重要な基準です。

また、生産者コミュニティの発展に貢献し、技術支援や教育プログラムも提供しているかどうかも確認するとよいでしょう。

5. 第三者評価や消費者の声

信頼できる第三者機関による評価や、実際に購入した消費者の声も参考になります。SNSや口コミサイトでの評判、フェアトレード関連の団体やNGOからの評価などを調べてみましょう。

2020年に日本フェアトレード・フォーラム(FTFJ)が調査したフェアトレードの知名度は52.6%であり、中身ついて知っている人は31.2%とまだ低い状況です。しかし、10代後半では知名度が8割近く(78.4%)に達するなど、若い世代を中心に認知が広がっています。

フェアトレード製品購入のメリットと注意点

フェアトレード製品を購入することには、さまざまなメリットがあります。しかし、いくつかの注意点も知っておく必要があります。

フェアトレード製品購入のメリット

フェアトレード製品を購入することで、途上国の生産者の生活向上に直接貢献できます。適正な価格で取引されることで、生産者は安定した収入を得ることができ、長期的な視点で農業に取り組むことが可能になります。

また、フェアトレードは環境保全にも配慮しており、持続可能な農業手法の導入を奨励しています。これにより、環境負荷の少ない生産方法が支援され、地球環境の保全にも貢献できます。

フェアトレード製品を選ぶ消費者

さらに、フェアトレード製品は品質が高いことも特徴です。生産者が適正な対価を得ることで、より良い品質の製品づくりに集中できるからです。特にコーヒーやカカオなどは、大量生産品と比べて風味や品質に違いを感じることができるでしょう。

フェアトレード製品購入の注意点

一方で、フェアトレード製品を購入する際にはいくつかの注意点もあります。まず、すべての「フェアトレード」と表示された製品が同じ基準で作られているわけではないということです。前述した3つの種類を理解し、信頼できる認証や情報を確認することが重要です。

また、フェアトレード製品は一般的な製品よりも価格が高めに設定されていることがあります。これは生産者に適正な対価を支払うためであり、その価値を理解した上で購入を検討する必要があります。

さらに、日本ではまだフェアトレード製品の流通量が限られており、入手しづらい場合もあります。専門店やオンラインショップを利用するなど、購入方法を工夫する必要があるでしょう。

まとめ:持続可能な社会のために私たちができること

本物のフェアトレード製品を選ぶことは、単なる買い物以上の意味を持ちます。それは、世界の不平等な貿易構造に一石を投じ、より公正で持続可能な社会を作るための一歩なのです。

本記事でご紹介した5つの基準(信頼できる認証ラベルの確認、透明性の高さのチェック、価格設定の妥当性、持続可能な生産方法への取り組み、第三者評価や消費者の声)を参考に、本物のフェアトレード製品を見分け、意識的な消費行動を心がけましょう。

弊社でも世界各地の農家と提携し、公正な取引と持続可能な農業を推進するフェアトレード事業を展開を始めています。生産者に適正な対価を支払い、Win-winの関係で生活向上と持続可能な農業実践を支援することで、より良い未来を築いていきたいと考えています。

あなたの一つひとつの選択が、世界のどこかで働く生産者の生活を支え、より良い社会づくりにつながっています。フェアトレード製品を選ぶという小さな一歩から、持続可能な社会への大きな変化が始まるのです。

Agritureのフェアトレード事業について

参考:

国際フェアトレード認証対象産品|フェアトレードジャパン

国際労働機関

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この記事を書いた人

小島 怜のアバター 小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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